CBDは脳の「扁桃体」に作用し、PTSDの「フラッシュバック」を抑える
PTSDの原因は父親に批判された昔のトラウマ
2019年12月22日。
この日は、ディマティーニ・メソッドという、
心理メソッドのセミナーでした。
参加者の中に、父親との関係に取り組んだ、
木村さん(仮名)という男性がいました。
10年以上前に、父親から、屈辱的な批判をされたことで、
「オヤジなんて死ねばいい」
と、強い怒りと憎しみを持っていました。
また、この出来事がトラウマになり、
「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)の
傾向も見られました。
「フラッシュバック」は「扁桃体」の過剰反応
ちなみに、こういう方は、
ディマティーニ・メソッドが、ものすごく、難しい。
ディマティーニ・メソッドは、
トラウマを体験した記憶(エピソード)を
一旦、表面化(顕在化)させてから、
それを解消するというプロセスです。
でも、「PTSD」の傾向がある人は、
それに強く、反発・抵抗するのです。
なぜかというと、
過去のトラウマの、つらい記憶を思い出してしまうと、
脳の「扁桃体」という部分が、過剰反応を起こして、
コルチゾールなどのストレスホルモンが、
一気に、大量に分泌され、パニック状態になってしまうから。
いわゆるフラッシュバックです。
「心理的逆転」は 無意識の安全装置
なので、普段は、そういったトラウマを思い出さないように、
無意識の奥底に、抑圧することで、”封印”しているのです。
それなのに、ディマティーニ・メソッドは、
それを強引に、ひきずり出そうとするわけです。
もちろん、トラウマを解消する目的でだけど。
でもそれって、原発の格納容器のフタを
無理やり開けようとするようなもの。
そんなことをしたら、
「セーフティロック」(安全装置)が起動して、
ブロックするに決まっているじゃないですか。
それと同じことが、ディマティーニ・メソッドで
トラウマを解消しようとするときにも起こってしまう。
メソッドでトラウマを解消するには、
一旦、それを顕在化させる必要があるけれど、
無意識は、フラッシュバックを起こさないように、
安全装置を働かせて、それを強力に阻止しようとする。
いわゆる、「心理的抵抗」(メンタルブロック)、
「心理的逆転」と呼ばれる現象です。
心理セラピーの最大の弱点
もう、本当に、これが厄介。
ちなみに、こういう心理的逆転は、
ムリに解除してはいけないと言うセラピストや施術家もいます。
すごく危険だから。
でも、私の師匠の、ジョン・ディマティーニさんなら、
それを安全に解除できるらしい。
よく、テレビとかで
開かずの金庫を、天才カギ開け師が開ける企画
があるじゃないですか。
まさに、そういう感じ。
人間行動学の世界的権威と呼ばれる、
ディマティーニさんなら、そういう難しい、
心理的逆転も、解消できちゃうのかもしれない。
それでも、明け方までかかるらしいけれど・・・。
当然、私には、そんな芸当、絶対ムリです。
ちなみに、心理的逆転を解消する術がないことが、
ディマティーニメソッドなどの心理メソッドの、
最大の弱点だと思います。
まったく歯が立たない悔しさ
10年以上、それを克服しようと、
私、試行錯誤してきたんです。
で、軽い心理的逆転から、中ぐらいまでのものなら、
解除できるようになったのだけれど、
大きいものは、何をどうしても、
押しても引いても、ビクともしない。
まさに開かずの金庫なのです。
だから、今までPTSDの傾向がある方がセミナーや個人セッションに
来てくれても、まったく、歯が立たなくて、お役に立てなかった。
その度に、悔しくて、悔しくて、
自分の力のなさに腹が立って、
チクショー!!
って、ものすごく、ヘコんでいた。
でも「CBDオイル」を併用してみたら…
しかし、この日のセミナーは、いつもとは、違ったのです。
実験的に、CBDオイルのサンプルボトルを参加者に配って、
それを飲みながらワークしてもらったんです。
そうしたら、PTSDの傾向が見られた木村さんに、
すんなりディマティーニ・メソッドが通った。
CBDは「扁桃体」に作用し
「フラッシュバック」を抑制する
大麻草に含まれる有効成分の「カンナビジオール」(CBD)には、
PTSDを引き起こす原因とされている、
扁桃体の過剰反応を抑制する効果があることが、
最新の研究でわかってきました。
さらに、CBDを摂取すると、脳内で、幸せホルモンの「セロトニン」や、
至福物質の「アナンダマイド」が分泌されます。
この2つの神経伝達物質には、「抗不安効果」と「抗ストレス効果」があります。
つまり、CBDは、「心の痛み止め」であるということ。
しかも、副作用がほとんどない。
CBDは安全に「心理的逆転」を解消する
だから、ディマティーニ・メソッドで”外科手術”するときに、
CBDオイルで”麻酔”をかけると、扁桃体の過剰反応を鎮めて、
フラッシュバックを起きにくくできるし、
たとえ、それが起きたとしても、心の痛みを大幅に緩和してくれるのです。
だから、安全装置も、起動しにくくなる。
実際、木村さんも、ワークしている時に、トラウマが顕在化して、
体の震えが止まらなくなってしまったのだけれど、
それでも、「心理的逆転」(安全装置によるロック)
は起きなかった。
これは、CBDによって、フラッシュバック
(木村さんの場合は、体の震えという現象)
が、最小限に抑えられたことと、
抗不安効果、抗ストレス効果によるものだと推察されます。
(ちなみに、ワークを完了したら、体の震えも止まりました)
で、カギが開いてしまえば、もう、
世界最強のヒーリングツールである、
ディマティーニ・メソッドで解消できない
トラウマなど、あるはずもない。
CBDは心理セラピーの効果を増強する
さらに、CBD効果で、「セロトニン」「アナンダマイド」が
脳内で分泌され、「マインドフルネス」(瞑想状態)にもなるから、
意識が”今ここ”に存在できるようになって、「直観力」が、さえわたる。
だから、メソッドによる気づきが早いし、深い。
あと、大麻草に含まれる「カンナビゲロール」(CBG)
という成分には、脳の神経細胞「ニューロン」と
神経伝達物質「シナプス」を再生・修復する作用があるので、
脳内の神経ネットワークを新しく構築することを促進してくれます。
だから、ディマティーニ・メソッドよる、知覚・認識の
書き換え(脳の書き換え)を、ブースト(強化)させる効果もあるのです。
「脳科学」と「心理学」の融合
こうした、ディマティーニメソッドとCBDの相互作用によって、
木村さんは、メソッド初体験で、難しいケースだったにも関わらず、
短時間で、劇的な変容、ブレイクスルーを体験することができた。
「殺してやりたい、死ねばいい」
と思い、何十年も、憎んでいた父親に、
心からの愛と感謝を感じられるようになったのです。
奇しくも、この日は、一年のうちでもっとも、昼の時間が短く、
夜の時間が長い、「冬至」(とうじ)。
「陰極まって陽生ず」と言われる、この日に、
「ディマティーニ・メソッド」と、「カンナビジオール」(CBD)が、
化学反応をして、ブレイクスルーが起きた。
「脳科学」(ニューロ・サイエンス)と、
「心理学」(サイコロジー)の統合。
私は、この新しいメソッドを、
「ニューロ・サイコロジー」(神経心理学)
と、呼ぶことにしました。