CBDで小児てんかんの症状が改善した事例 シャーロットのおくりもの

アメリカ・コロラド州に住む、5歳の女の子、

シャーロット・フィギーちゃんは、

何年もの間、重度の小児てんかん

「ドラべ症候群」に苦しんでいました。

ひどい時は、一週間に300回も、てんかん発作が起きる。

激しく痙攣して、頭を床に打ち付け、髪を引き抜き、

混乱した状態になってしまうことも・・・。

ドラべ症候群は、幼くして亡くなってしまう

子供も多い、難治性の病気です。

シャーロットちゃんの両親は代替療法や、

強い薬を使う治療など、ありとあらゆる治療法を試しました。

けれど、どれも、まったく効果がない・・・。

それどころか、強い薬のために、一時は、心肺停止になり、

生死の境をさまよう危機的状況に。

一命をとりとめたものの、その後も、症状はどんどん悪化し、

残された時間は少なくなっていきました。

どんな治療も効果がなく、他に打つ手がない。

最終手段として、てんかんの犬に使う強力な薬を飲むか、

人為的に昏睡状態にして脳と体を休ませるか、

そんな、難しい選択を迫られるのでした・・・。

しかしあるとき、父親のマットさんはネットで、

ドラべ症候群の子供に「カンナビス」(大麻草)を

使って治療をする動画を見つけます。

カンナビスに含まれている「カンナビジオール」(CBD)

という成分が、脳に電気的・化学的に作用することで、

てんかんの発作の原因となっている、過剰な脳の反応を鎮めて、

発作を抑える効果が期待できるというのです。

シャーロットちゃんの両親は、その治療法に、

藁にもすがる気持ちで、賭けてみることにしました。

しかし、当時は、陶酔効果のある

「テトラヒドロカンナビノール(THC)

という成分を多く含むカンナビスが主流で、

発作を抑えるCBDを多く含むものは、なかなか見つからない。

しかし、そんなとき、救世主が現れます。

コロラド州最大の大麻薬局を経営する、スタンリー家の6人兄弟が、

THCが僅かで、CBDを豊富に含む医療量のカンナビスを

大量に栽培していたのです。

2012年春。

シャーロットちゃんは、スタンリー兄弟が作った、

「CBDオイル」をはじめて、口に入れました。

すると、症状が劇的に改善。

週に300回も起きていた発作が、7日に1回に減ったのです。

その後も、CBDオイルをを飲み続けたシャーロットちゃんは、

どんどん回復していきました。

話をしたり、笑ったり、外で遊んだり、自転車に乗ったりと、

普通の子供と同じように生活できるようになったのです。

シャーロットちゃんが飲んでいたCBDオイルは、

「シャーロットのおくりもの」(Charlotte’s Web)

と、名付けられました。

その後、この物語は、アメリカのケーブルテレビ局「CNN」で、

特別番組として放送され、大反響を呼びました。

当時は、まだとても貴重だった「CBDオイル」を求めて、

全米から、コロラド州に移住する人たちが、続出したのです。

そして、この出来事がきっかけとなり、

アメリカの各地で「大麻解禁」の流れが

一気に、加速することになります。

今、世界各地で、CBDによる奇跡的な治癒の事例が、

続々と報告されています。

それは、私たちの住む日本でも例外ではありません。

こうしたCBDの恩恵はまさに、

「シャーロットのおくりもの」

なのです。

CNNドキュメンタリー「WEED」

*「雑草」や「草」を意味する「WEED」という言葉は、「大麻草」を指す隠語